英語の名言を楽しむ(3)ヴァージニア・ウルフの言葉
現在、仕事が忙しく、今回はアーカイブからの記事です。
それでは、英国の小説家、ヴァージニア・ウルフの言葉を紹介します。さっそく下の英文を見てください。
前回は、恋愛のジレンマという切実なテーマを扱ったので、今回はけっこうお気楽な言葉を選んでみました。
< 語句・文法の説明 >
* 一行目の of great importance は、very important とほぼ同じ意味ですが、名詞を使ったこの表現のほうが文章が引き締まります。(前置詞 of の用法に注目)
* 動詞の後に ' well ' が何度も使われていますが、英会話などでも真似したいものです。
< 英文の和訳 >
「 良き食事は、良き会話をするには極めて大切です。そもそも充分な食事をしていなけば、よく考えることも、よく愛したり、よく眠ることもできません。」
ここで、「dinner」についてひと言。
ディナーは、一日のなかでメインとなる食事のことで、通常は夕食を指しますが、日曜などには昼にご馳走を食べるので、それもディナーと呼びます。また、友人を招待して食べる正式な食事などもディナーになるそうです。
それでは、ヴァージニア・ウルフについて紹介をしておきます。
彼女は、イギリスの作家(1882~1941)で、代表作は「灯台へ」「ダロウェイ夫人」などです。
彼女の父親は、歴史家、伝記作家、編集者などで活躍し、一家はロンドン、ケンジントン地区の高級住宅街に住んでいたので、中流階級の家庭だったようです。
そういう家柄の雰囲気が、今回の英文にも反映されているような気がします。
また、彼女は有名なブルームズベリー・グループという知的サークルの一員だったので、そのグループの作家や芸術家とも交流し、恐らく tea や dinner なども楽しんだことでしょう・・・。