叶 郁州 のキンドル本二冊の紹介
今回は私の小説やエッセーの初紹介なので、簡単な説明に留めることにします。
(1)小説『 ザクロの脳 』
ーーー三つの魂の身悶え (2024年作)
著者:叶 郁州
上の画像をクリックすれば、アマゾンの作品ページにジャンプします。
この小説は、メインテーマと2つのサブテーマから成っているので、まあ長編小説と言えるでしょう。400字詰め原稿用紙でおよそ200枚ほどです。
メインテーマは、嫌がらせを扱っています。もう少し具体的に言うと、「ご近所トラブル」と言えるでしょう。誰にでも起こりそうなこのテーマを深掘りすることによって、人間の復讐心や欲深さ、そして我執(自己への執着)や宿命を描いています。
サブテーマの一つは、翻訳事務所に勤める主人公が美しい女性に恋をするのですが、その女性が性的に病み、狂気を孕んでおり、主人公を大いに悩ませるという話です。「美しい薔薇には棘がある」といったところでしょうか。
(2)エッセー『 人間存在の諸相 』
ーーーエロス、世界観、自我、人相、知能、etc. (2023年作)
著者:叶 郁州
難しそうなタイトルでしょう? だけど、決して哲学哲学した内容ではないので御安心を😊 まずは、このタイトルになった理由を説明しておきます。
最初、この作品を書き始めた当初は、念頭に「人生の諸相」という題名が浮かんでいたのですが、書き進めるうちに「人間そのもの」に焦点を当てているなぁと思い、「人間の諸相」にしようかと考えたのですが、何か曖昧な感じがしたので、最終的に「人間存在の諸相」になりました。恐らく、人間がどんな存在なのかを語りたかったのでしょう。
それでは、このエッセーの中身を少し紹介します。
人間の根本は何といってもエロスでしょうから、エロスの分析に二章を当てました。
次に重要なのは、誰もが持っている「自我」でしょう。動物にも自我はありますが、人間の場合は自己についても認識するので、「自己像」を形成し、自我は非常に複雑な様相を呈していきます。
更に、人間には高度な知能が備わっているので、自我は身の回りの環境に対して「世界観」を築いていきます。この世界観がどのように形成されるかを分析しています。
上で述べた「エロス」「自我」「世界観」の項目がこの本の中心になっています。
今回は初めての作品紹介なので、この辺でやめておきます。今後も別の記事で作品について語る予定です。
英語の名言を楽しむ(9)またまた「無意識」の定義
前回の記事では「無意識」の定義を取り上げましたが、参考にした辞書の説明が簡潔すぎて、やや不十分だと思ったので、今回は別の辞書の定義を紹介します。

(語句・文法の説明)
*be aware of ~ : ~に気づいている
*関係詞that とwhichの節が両方とも、thoughts, feelings, etc, を修飾している
*三行目の they は、二行目の a person を指していて、厳密には he としなければならないが、人間を集合的に捉えていて、うっかり they で受けてしまったように思える。
(英文の訳)
無意識とは:人の精神の中で、その人が気づいてもいないし、制御することもできないが、その人の行動や夢を調べることによって時として理解できるようになる考えや感情などを収める領域
(補足)
前回のオックスフォード新英英辞典からの定義をここに採録してみます。
the unconscious : the part of the mind which is inaccessible to the conscious mind
but which affects behaviour and emotions
この定義は簡潔ですが、無意識が精神分析などによって理解することも可能である点への言及がありません。一方、今回の定義は、その点への言及があり、より充実しています。ただし、より誠実に説明している分、文章が少しゴタゴタしている感があります。
(オックスフォード現代英英辞典について)
この辞書も、私の電子辞書の中に収録されていて、英語名は "Oxford Advanced
Learner's Dictionary" と言いまして、英語学習者向けの辞書です。
元々は A.S.Hornby という学者が、戦前に日本人英語学習者向けに創った辞書ですが、
これを元に オックスフォード大学出版局が制作を引き継ぎ、ベストセラー辞書となりました。
英語の名言を楽しむ(8)前回のユング記事への補足;「無意識」の定義
前回の記事を書いた後で、何気なく電子辞書を見ていたら、「無意識」についての簡潔で参考になる定義が見つかったので、それを紹介します。参考にした辞書は「オックスフォード新英英辞典」です。

(語句・文法の説明)
*inaccessible to ~ : ~にとってアクセス(接近)できない
*affect : 影響する、左右する、
*二つの関係詞 which の節は、the part of the mind を修飾している
(英文の訳)
無意識とは:「意識にとってはアクセスし難いが、行動と感情には影響し続ける精神の一領域」
(筆者からのひと言)
上記の訳では、inaccessible という単語を、「アクセスし難い」と訳しましたが、
「アクセスできない」とも訳せるわけで、ここの解釈で意味がけっこう変わってきますよね。どちらが良いのか筆者には判断しかねます・・・。
( 補足 )
今回参考にした辞書は、「オックスフォード新英英辞典」でしたが、この辞書はすでに
改訂されて、「オックスフォード英英辞典」(Oxford Dictionary of English ) になっています。略称は、ODE です。かの有名な 大冊のOED とは別物なので、要注意。
英語の名言を楽しむ(7)「無意識」についてのユングの言葉

(語句・文法の説明)
* the unconscious : the が付いているので名詞で、意味は「 無意識、潜在意識」
* make +O+ C : OをCにする
*direct : 左右する、方向づける、
(英文の訳)
「あなたが無意識を意識化しない限り、無意識はあなたの人生を方向づけ、その結果をあなたは運命と名付けるだろう」
(筆者からのひと言)
「無意識」に潜在しているものに気づけ、と言うのは簡単だが、実行するのはなかなか難しいのではないかと筆者は思っています。というのも、人間は他人の欠点は見つけやすいが、自己については甘いので、自己認識がなかなか深まらないのではないでしょうか・・・。
それでは、ユングの写真を貼っておきます。

Carl Gustav Jung (1875~1961) は、スイスの精神科医、心理学者。
「集合的無意識」や夢分析で有名。
河合隼雄はユングの影響を受ける。

