叶 郁州 の白昼夢

日頃思うこと、小説の紹介などを書きます。最近、amazon でキンドル出版を始めました。

(続)最近の略語の話し

前回は、パワハラやノーノーなど略語が多用される話をしましたが、今回は逆に略語にならない言葉を取り上げてみます。

 

例えば「コンテンツ」や「プラットフォーム」などは決して略されることがないですよね。まあ、「コンテンツ」は短い単語なので、その必要もないかもしれませんが、「プラットフォーム」はけっこう長いです。「プラフォ」などと略されてもよさそうですがお目にかかったことがありません。

 

これはどうしてか?
これは多分、上の二語が現在もてはやされているからだと思います。知的な会話で使うIT関連の言葉ですし、最先端を行っているし、かっこいいからです。会話でみんなが使いたがっているので、おいそれとは手をつけることができず、略語にしないのだと推測します。

 

この略語という現象も、このように人間の心理や世間の風潮に影響されるのでしょう。もう少し例を挙げると、最近よく「モビリティ」という言葉を耳にするようになりました。この言葉の元の意味は「移動性」ということらしいのですけど、最近では「移動手段」とか「乗り物」を表すようになり、電動キックボードや「空飛ぶクルマ」なども指すようになっています。
従って、最先端の言葉なわけで、この「モビリティ」という語は当分略されることはなさそうです。